パソコンで書くシナリオ入門

パソコン初心者の方のためのシナリオ入門です。

このコーナーでは、パソコン初心者の方を対象にパソコンを利用してシナリオを書くための基礎知識やTipsを紹介します。


1.執筆に必要なソフト。 5.シナリオの構成法。
2.TeraPadを使ってみる。 6.推敲について。
3.知っておいたほうがいいこと。 7.1シーンシナリオの薦め。
4.情報の収集と発想法。


第五章 シナリオの構成法


1.基本的なこと
先日、幕を閉じたオリンピックには、様々なドラマが映し出されました。
金メダルを目指すという、根本のシチュエーションは、同じなのに、選手それぞれに性格や環境、これまでの経緯が違うから、感動の伝わり方も千差万別でした。

柔道の金メダリストで比べて見ると、オリンピック三連覇を達成した選手と、二度のオリンピックで一回戦敗退した選手がようやく金メダルを取れた時の感動は、全く違った味わいがありました。
この二人の選手の話をドラマ化する場合、前者は、大きなプレッシャーを克服して勝利を掴む、というテーマになり、後者は、挫折を克服して勝利を掴む、というテーマになるのではないでしょうか。
ストーリーも、そのテーマに相応しい展開を考えてあげる必要があります。
例えば、挫折した主人公の恋愛話を延々と描いた挙句、最後に金メダルを取るシーンに繋げて、感動は伝わるでしょうか?

作品のテーマとストーリー、主人公の環境や性格は、互いに関連しあっています。
バラバラに考えてはいけません。
これらの要素を組みあわせて一つのものにすることが構成です。
2.ストーリー展開のさせ方



上の図のように、ストーリーは、いくつもの山場を経ながら頂上というクライマックスに向けて構成していきます。

ここで重要なのは、最初の山場よりも次の山場、次の山場よりもその次の山場、といった感じで、だんだんと全体のテンションを上げていくことです。

この構成法では、全体を7つのブロックにわけています。
7つでなければいけない、ということはありませんが、起承転結、という4つのブロックで考えるより、より具体的に説明できると思います。

発端部
1.登場人物の性格とその環境を提示し、全体の伏線を張る。
2.事件の発生、ライバルや恋人との出会いなどにより、主人公の環境に綻びが生じ、緊張状態が生まれる。
展開部
3.第三者の出現、事件などにより、劇的局面が出現し、主人公が葛藤する。
4.主人公は葛藤をなんとか乗り切って問題を解決しようとするが、とうとう行き詰る。
5.行き詰まりの後、再び、局面がガラリと変り、光明が見え始める。
解決部
6.目的に向かって突っ走る主人公(クライマックス)
7.問題が解決し、緊張状態から主人公が解放される。
3アウトラインプロセッサーで構成をたてる
左の図は、アウトラインプロセッサーのNamiをシナリオ構成用に設定してみたものです。

画面に見えていない右部分がエディターになっており、各タイトルをクリックすると、エディターでその項目を編集できます。
下の図のように、下の階層を畳んで見えなくすることも出来るので全体の俯瞰で見ることができます。
各ページを簡単に入れ替えたり項目を追加できるので、パズルのようにストーリーを組み立てていくことが出来ます。