パソコンで書くシナリオ入門

パソコン初心者の方のためのシナリオ入門です。

このコーナーでは、パソコン初心者の方を対象にパソコンを利用してシナリオを書くための基礎知識やTipsを紹介します。


1.執筆に必要なソフト。 5.シナリオの構成法。
2.TeraPadを使ってみる。 6.推敲について。
3.知っておいたほうがいいこと。 7.1シーンシナリオの薦め。
4.情報の収集と発想法。


第四章 情報の収集と発想法

この章では、シナリオを書く前の準備について、考えてみます。

まずは、どんなお話を作るか、決めなければいけません。

ジェームスWヤング著書による「アイデアの作り方」という本によると、アイデアを生み出すには次の5つのステップが必要とのことです。

1.資料を収集する。
2.集めた資料を咀嚼する
3.孵化段階(問題を一旦、忘れ、自然と発酵してくるのを待つ)
4.アイデアの出現(あるとき不意にアイデアが浮かんでくる。)
5.アイデアを具体化する。
この5段階をシナリオの制作という観点から考えていきましょう。

1.ネタ(情報)の収集

とにかく、思いついたことや、気になってること、読書やテレビ、映画、ネットサーフィンなどをしていて心にひっかかったことなどをメモしておきます。
この段階で書きたいものがすでに決まっていれば、その題材に関係のありそうなものだけを収集していけばいいでしょう。

パソコンでこの作業を行うことを考えると、
思いついたらすぐにメモができ、その内容を自動的に保存してくれ、簡単に目的のファイルを探すことができるソフトウェアがあれば便利です。

フリーのオンラインソフトの中から、お勧めのものを一つ紹介しておきます。
紙 2001
また、後述するアウトラインプロセッサーも文章の管理ができるので、そちらを利用するのもいいでしょう。
2.集めた情報を整理する

集めたネタを眺め、組み合わせたり、並べ替えたり、似た内容のものを同じグループに分けたりする作業です。
整理していくうちに自分が描きたいものは、何なのか、おぼろげながら見えてくればしめたものです。
パソコンをまだ使っていなかった頃、調べた情報をカードにメモして、かるたのように床に並べて、眺めていたことがありました。
同じようなことをパソコンで行うのは、画面の大きさが限られているのでちょっと厳しいのですがExcelのセルに情報文章を一つずつ、コピーアンドペーストして流し込むことで一覧が可能になります。Wordに沢山のテキストボックスを作っておいてて、そこに流し込んでもいいでしょう。
他には、後述するアウトラインプロセッサーを使って整理をするという方法もあります。
3.発酵させる。
2の段階で閃きが生まれれば、それにこしたことはないのですが、何も浮かんでこなければ、一旦、作業をやめ、他のことに没頭して、忘れてしまいます。
一生懸命、考えれば考えるほど、何も出てきません。
考えることは、潜在意識に委ねてしまいましょう。
4.アイデアを絞り出す。
アルキメディスが入浴中に閃いたように、他のことをしているうちに、突如、閃くことがあります。
しかし、自分が何を描きたいのか、わからなかったり、集めた情報の咀嚼作業が甘いと、いつまでたっても閃くことはありません。
そこで、もう一度、頭の中をかき回してみます。
ノートに思いついたキーワードを書いていくのです。
ここで気負ってはいけません。
浮かんだ言葉を、何も考えず、ペンのまかせるままに書いていきます。
そのうち、幾つかのキーワードとキーワードが結びついて、「これだ!」というものが浮かびあがってきます。

こういった一連の作業をパソコンで行うためのソフトを紹介します。
発想支援ソフトと呼ばれるものです。

一つのキーワードを決め、そこから連想するキーワードを書き連ねていくもの。
●インスピレーション
マンダラート
N2法
思いついたキーワードをカード化し、それらをグループ化して考えをまとめていくKJ法がパソコンでできるソフト。
ISOP超発想法  
KJPad
上記ソフトのうち、KJPadだけがフリーウェアです。
また、Excelのセルを利用して、思いついたことを打ち込んで行くという方法も有効です。
5.アイデアの具体化
ストーリーの概要が見えてきたら、いよいよ構成に入ります。
構成を練るには、アウトラインプロセッサーがあると便利です。
アウトラインプロセッサーとは、文章やアイデアを階層的に管理編集できるソフトです。
構成を練ることをシナリオ用語では、箱書といいます。
箱書とは、物語をいくつかのセクションにわけ、セクションごとにストーリーをまとめてプロットを組み立てていく作業のことです。

シナリオの先生に十数枚の原稿用紙をつなぎ合わせて作った箱書を見せてもらったことがありますが、複数のセクションを入れ替えしているので、切り貼りだらけでした。
アウトラインプロセッサーを使えば、各セクションを簡単に入れ替えできるので、紙に書くよりもずっと容易に構成を練ることができます。
また、大見出し、中見出し、小見出し、といった形で、各セクションに階層を設けることが出来るので、最初に大まかな構成を考えてから、だんだんとディテールを考えていくといったことも可能です。


以下は、フリーウェアのアウトラインプロセッサーです。
Story Editor
Nami
では、次回、アウトラインプロセッサーを使って具体的に構成を練っていきましょう。