
1 起承転結
よく言われることですが、物語には起承転結があります。
起:物語の起こり
承:物語の現状
転:物語の転換、事件の発生
結:物語の結末
奇をてらって「転」から、もしくは「結」から始める事もありますが、
それはあくまでイレギュラーな作り方です。
まずは基本通りに作って見て下さい。
短編で起承転結を学ぶには藤子不二雄『ドラえもん』がとても良い参考書になります。
2 言いたいことは何か
堅苦しく考えなくて良いのです。
恋愛を描くにしても、どこに主眼を置くのか、それを決めて下さい。
「ヒロインの一途さ」「恋人のかっこよさ」「すれ違いのじれったさ」
「出会いのわくわく感」「別れの悲しさ」何でも良いのです。
絶対に「ゆずれないこと」を決めて下さい。それが言いたいことであり、主題です。
3 言いたいことを生かす舞台設定
次に考えるのは、ではどうしたら、2で決めた「主題」を一番効果的に表現できるだろうか、ということ。
舞台設定・キャラクターの配置・ストーリーの流れを、最初は自分の好みで良いから作り、
それを『主題を表現する』、という目的に沿って調整します。
4 いらない部分の削除
最初は、書きたいことがあふれて色んな要素が入り込んだものが必ず出来上がります。
ここからが重要です。
「言いたいこと」と決めた主題を、表現するのに邪魔な部分を見極めて思い切って切り落とします。
この時卑屈になっても尊大になってもいけません。
作品を世に出すためのプロデューサーとして冷静に読み、判断するのです。
自分の書いた物ですから、どこも重要でどれも必要、と思えるでしょうが、客観的に読む努力をして下さい。
(客観的に、と言うのは簡単ですが出来るようになるにはかなり訓練がいります)
なんなら1ヶ月ほど放置して、程良く忘れた頃に他人のものを読む気持ちで読み直してみて下さい。
意外にさくっと、余分な部分が見える物です。
それでも、どこも削れない、と思ったら、思い切って自分が一番熱心に書いた部分を切り捨ててみると良いです。
(私はこれを雑誌の編集さんに言われてやってみました。目からうろこでした)
5 体裁のチェック
このページの中で何度も言っていますが、投稿を目的としている以上、プロを目指すわけです。
自分の作品ですから何十回、何百回と読むことになります。
うんざりするでしょうが、当たり前の作業です。
人に時間(場合によってはお金も)を使って読んでもらうに足る作品を作るための当然の過程です。
そうして読み返して、ストーリーに祖語がないか、言いたいことはちゃんと書けているか、
できればそれが読者に伝わって、笑ってもらえたり泣いてもらえたりできそうか。
そういうことを確認して下さい。
私の私見ですが、多少ストーリーなんかは破綻していても良いと思います。
キャラクターが生きて、あなたの目で世界を見て、あなたの心をしゃべり、
鮮やかに心が浮かび上がればそれはきっと素敵な物語です。
これでマンガ入門は終わりです。
長いことおつきあい頂きありがとうございました
文責:きなりみや