4. よくある質問



マンガを描き始めた時に多くの人が抱くであろう疑問に答えています。
これ以外で知りたいことや、ご意見などありましたら掲示板へどうぞ。
分かる範囲でお答え致します。

 1 紙は原稿用紙ではないといけませんか
 2 色が付くような部分を、灰色のペンで塗ってはいけませんか
 3 カラーで描いてはいけませんか
 4 ページの始まりと終わりの左右は決まっていますか
 5 吹き出しの大きさはどうやって決めますか
 6 タイトルは自分で書くのですか
 7 人間の全身の絵がうまく、描けません。
 8 Gペンや丸ペンできれいな線がひけません
 9 熱心に描いているうちに紙がすごく汚れてしまいます
10 トーンは高くてあまり買えません。
11 プロットやネームって、書かなきゃ駄目ですか
12 持ち込みってどうやるんですか
13 漫画家のアシスタントにはどうやったらなれますか





紙は原稿用紙ではないといけませんか

市販の原稿用紙でなくともかまいません。一般的にはケント紙を使用する人が多いようです。
(ただ、その場合、全ページを通して、同じ位置に描画面が来るように配置する必要があります。)
画用紙でも悪くはないのかもしれませんが、消しゴムをかけたりするとかなりケバ立ちますので
そうなるとおそらくインクがにじんでしまうのではないかと思います。

2 色が付くような部分を、灰色のペンで塗ってはいけませんか

印刷技術の問題なので詳しくはわかりませんが、止めた方が賢明だと思います。
全く印刷に出ないか、もしくは全部つぶれるかになります。
灰色のペンはもちろんですが、墨やインクを水で薄めた「薄墨」も禁止されている場合がほとんどです。

3 カラーで描いてはいけませんか

投稿する雑誌の募集要項を確認して、「カラー原稿も可」とはっきり描いてあるならばOKです。
(私は見たことありませんけど)
プロの漫画家が巻頭カラーなどを描いていますが、あれはあくまでプロの為の演出です。
素人の投稿者は、応募要項を守って、白黒で描いてください。

4 ページの始まりと終わりの左右は決まっていますか

基本は、雑誌を開いた時に「左側が奇数ページ」、「右側が偶数ページ」です。
すなわち、1ページ目(表紙)は奇数ですから左ですね。
左から始まる、と覚えておいて良いと思います。
終わりは偶数ページが多いですね。なぜなら印刷の都合上、原稿は8ページ単位で
区切る事が多いからです。(投稿規定に基本は16ページ・24ページとありますよね)
ただ、これもあくまで基本ですから絶対ではありません。

5 吹き出しの大きさはどうやって決めますか

文字は等級というものによって大きさが決まっています。
ただ、一般人にはなじみがない物なので、これだ!というわかりやすい方法は
ないと思います。(すみません)
プロの描いたマンガを見て、コマに対しての吹き出しの大きさと、
文字数を参考にして下さい。
吹き出しの中のセリフの文字配置についてはこちら

6 タイトルは自分で書くのですか

タイトルを入れる場所が、絵のない白い部分ならそのまま鉛筆で書き込めばOK。
めでたく賞に入選などして雑誌に載ることになったりしたら、デザイナーさんが
それらしいデザインで作ってくれます。
絵やトーンがある部分にタイトルを入れる場合は、マンガ製作編の「3体裁を整えて投稿」の中の
<3.特殊なセリフを指定する>で説明している方法でタイトルも指定します。
(要するにトレーシングペーパーをかけてその上に書く)
名前も同じ要領で指定して下さい。

7 人間の全身の絵がうまく、描けません。

日頃の落書きも顔だけでなく、全身を描くように努力してみてください。
絵の上達に近道はないと思います。とにかくたくさん描くことです。
ただ、何も見ずに描くよりは参考資料があった方が断然効率的ですので
自分で撮った写真でも、市販されているポーズカタログでも、家族のスケッチでも
何でも良いから、「見て描く」事を習慣づけると良いと思います。

8 Gペンや丸ペンできれいな線がひけません

これらのペンできれいな線を引くためには、慣れるしかありません。
ただ「どんなに頑張って練習してもきれいな線が引けない」、とお悩みならいっそ
こういうペンは使わない、と決めてしまうという手もあります。
はっきりくっきりした黒色の線が引ければ良いわけですから、サインペンでも
ミリペンでもロットリングでも良いのです。
ただしボールペンは不可です。(きれいに印刷に出ません)

9 熱心に描いているうちに紙がすごく汚れてしまいます

これには色々原因が考えられます。
手に付いた墨で汚れる、定規に付いた墨で汚れる、手の汗や脂で汚れるなど。
対策ですが。まず、手に汗をかきやすい人は手袋をしても良いです。
画材屋さんなどで、専用の(木綿でかなり薄くてぺらぺらしています)を買っても良いし、
そうでなくても自分が使いやすいものを探してください。
簡単で手っ取り早いのは、手の下にティッシュを一枚敷くことです。
これで、脂も墨もめったに付かなくなりました。
(私は紙を押さえる方の手の下にも敷いています)
意外と多いのが墨でもないのに妙に紙が黒ずんでしまう、ということなんですが。
これはどうも手や定規とかについた(目に見えない)脂が原因のようです。
紙に付着した脂にゴミや鉛筆のかすがこすられて、汚れることが多いのだそうです。
これはもう、定規をこまめに拭く、とか手をこまめに洗う、とかしか無いような気がします。

10 トーンは高くてあまり買えません。

トーンは使わなくてもマンガは描けます。(トーンを使うと断然ラクですが)
だいたいにして、昔はトーン等という物はなかったわけですから、なくたって描けるんです。
手書きで、縦線とか横線とか格子とか、技術があるならカケアミとか点描を描けば良いと思います。
参考にするとすれば、大御所なら手塚治虫さんとか、最近の漫画家さんでも
敢えてトーンを使わない手法をとられている人もいますから見てみたらいかがでしょうか。

11 プロットやネームって、書かなきゃ駄目ですか

絶対描かなきゃだめだ、と言うわけではありません。
最初から最後まで自分の中で、きちんとコマ割やセリフやキャラの配置を組み立てられる人や
同人誌のように、製作過程を自分さえ分かっていれば良い物なら必要ないかもしれません。
ただ、このページは「雑誌への投稿」を前提としています。
雑誌に投稿するということはプロを目指す、ということと考えます。
プロになったら、担当編集者と幾度となく打ち合わせをし、作品を作っていきます。
その過程でビジュアル的にわかりやすくかつ効率的に自分の描こうとしている物を
見せる手段としては絶対必要になってくると思います。
あと、経験上、面倒くさく思えてもネームを描いた方が製作は効率的です。

12 持ち込みってどうやるんですか

完成原稿を、出版社の編集さんに直接持って行って、目の前で見てもらい批評やアドバイスを
受けることを「持ち込み」と言います。
手続きとしてはまず原稿を完成させる。(これは重要かつ絶対)
持ち込みをしたい編集部に電話をして、マンガを持ち込みで見てもらいたい旨を伝える。
日付と時間と見て下さる編集さんの名前を聞いて(必ずメモをとること。結構忘れがち)
当日は時間厳守で行くこと。
アドバイスをもらったら、その場でメモをとること。緊張して最初は覚えていられません(←経験者)
何度も繰り返し同じ出版社で同じ編集さんに見てもらっていると、そのうち
「完成原稿じゃなくてネームでも良いよ」と言ってもらえるようになるので、そうなったらネームでもOK。

13 漫画家のアシスタントにはどうやったらなれますか

マンガのアシスタントは常に不足しています。
あなたに実力とやる気と体力と常識的な社会性があれば、なることは難しくありません。
(あと、大事なのは先生の仕事場に通える距離に住んでいること、三日前に呼ばれたら行ける状態であること)
アシスタント応募用の原稿と履歴書を作り、出版社に持っていくか、(事前に電話した上で)編集部宛に送付します。
その原稿は編集部に保管され、ほぼ100%返してもらえませんから、編集部に確認の上、コピーを送った方が良いかもしれません。
もしくは、すっごくファンの先生がいて、勉強するならそこじゃなきゃイヤ!という場合は、その先生が描いている雑誌の編集部宛に、それを伝えた上で持っていきます。
どちらも、選ぶ権利は先生方(もしくは編集部)にありますから、採用されなくても恨まないこと。
最初は消しゴムかけだけ、徐々に実力に応じてベタ塗り、トーン貼り、効果線描き、背景描き、などをまかせてもらえるようになります。(上達しなかったら消しゴムかけだけで終わるけど)
お給料は先生によってまちまちです。(もちろんあなたの実力にもよります)専属になっても月10万円しかもらえない場合もあれば、臨時で入っても日給1万円以上、ということもあります。
何にしろ、「他人様の本番原稿で勉強させてもらってる」わけですから、謙虚に真面目に責任感を持って頑張ることです。